岡倉天心生誕150周年・没後100周年記念講演会
 
シャーロック・ホームズを原書で楽しんだ岡倉天心 
 
◇◆企画趣旨◆◇

岡倉天心は、横浜で生を受けて、幼少期より外国商人と接する環境で育ちました。長じては、フェノロサの助手として日本美術を調査し広く世界へ紹介しました。また、晩年にはボストン美術館の中国・日本美術部長に就任するなど、国際文化人として活躍し、異文化交流や、東西文化融合に尽力しました。
平成25年(2013年)は、その岡倉天心の生誕150周年、没後100周年にあたります。今回の講演会は、岡倉天心が国際文化人として活躍する原動力となった「英語」学習に焦点を当てます。
岡倉天心は、幼少期よりまるで母国語(母語)のように英語を話していたといわれ、有名な三冊の著作『東洋の理想』『日本の覚醒』『茶の本』はいずれも英語で執筆されています。
前半の講演では、幼少期の英語修業と幕末維新の日本の英語学習、あるいは開成学校(東京大学)での英語による教育等に焦点を当てます。後半の講演では、家庭人となった天心が原書で読んだホームズ譚を家族に話していた逸話や、天心が訪れた当時の英国事情等に焦点を当ててお話しします。
岡倉天心を通して、英語学習や異文化受容について考える機会とします。 

 

日時:平成25年9月25日(水)午後2時~4時30分(開場は午後1時30分)
会場:横浜市中央図書館 地下1階ホール ※大倉山記念館ではありませんので、御注意下さい。
    〒220-0032横浜市西区老松町1
(京浜急行日ノ出町駅徒歩5分•JR、市営地下鉄桜木町駅徒歩10分)
定員:最大200人(入場無料、予約なし、当日先着順)
問合せ:大倉精神文化研究所  電話 045-834-6637

主催:公益財団法人大倉精神文化研究所 横浜市中央図書館

後援:神奈川新聞社・日本シャーロック・ホームズクラブ

協力:「天心サミットin横浜」実行委員会   

  

◇◆講演タイトル ・ 要旨◆◇

天心の少年時代と当時の英語教育事情 (14時5分~15時5分)

講師:茂住實男(大倉精神文化研究所所長)


岡倉天心は明治時代の美術指導者で、米人教師フェノロサと共に日本美術の復興などに努めたことや、また新渡戸稲造、内村鑑三と並んで、日本人や日本文化などを英文で広く世界に紹介したことなどはよく知られています。そうした天心の活動の背後には彼の抜きん出た英語力がありました。
天心が12歳(明治6年1873)まで過ごした当時の横浜は国際都市横浜の揺籃期(ようらんき)であり、英米など西洋列強との貿易が行われ、往来には行き交う西洋人と彼らを相手の商店が活気にあふれていました。そうしたこれまでわが国が経験したことのない国際的な雰囲気を背景に、天心は英語を学び始めます。
天心少年と英語の関わりを通して当時の英語教育事情を見ていきます。

 

岡倉天心とシャーロック・ホームズ (15時20分~16時20分)

講師:田中喜芳(ホームズ研究家、人間行動学博士)


英国の作家アーサー・コナン・ドイルが書いた全60編のシャーロック・ホームズ・シリーズ。日本で初めてホームズ作品が翻訳されたのは1894年のこと。雑誌「日本人」に短編《唇のねじれた男》が「乞食道楽」と題して発表されたのが嚆矢(こうし)です。以来、日本でも多くの読者を魅了してきましたが岡倉天心もそのひとりでした。
天心は翻訳が出る前にホームズ作品を原文で読み、家族に語って聞かせたと言われています。講演では日本におけるホームズ翻訳の歴史を振り返るとともに、作品の魅力を探ります。また、事件の舞台となったヴィクトリア朝ロンドンの様子やドイルの虚像と実像などにも迫る予定です。

 


    

関連展示「シャーロック・ホームズを原書で楽しんだ岡倉天心 ―岡倉天心と横浜の英語教育―」

 

日時:平成25年9月18日(水)~9月30日(月)

会場:横浜市中央図書館1階展示コーナー

 

主な展示資料
◆シャーロックホームズ研究家の田中喜芳博士コレクション
     コナン・ドイル直筆署名入り初版本や直筆の手紙、
     各国語で書かれたホームズ物語など。
◆横浜市立図書館が所蔵する洋学資料
 


 

岡倉天心生誕150周年・没後100周年記念企画「シャーロック・ホームズを原書で楽しんだ岡倉天心」

(横浜市立図書館ホームページ)

 

横浜市記者発表資料(PDF)

 

岡倉天心生誕150周年・没後100周年記念講演会チラシ(PDF)

   

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