『楽・遊・学』平成25年9月号原稿

シリーズ わがまち港北

第176回 「大倉山さんぽみち」を歩いてみよう!―その3・菊名駅~新横浜駅―

 


今月も引き続き大倉山さんぽみちを歩きます。今回は「菊名駅~新横浜駅」ルートです。今年の夏も猛暑が続いています。熱中症になっては大変ですから、水分補給をこまめにしつつ散策しましょう。
今回は菊名駅からスタートです。菊名駅のJR入口右横に総合案内板がありますので、出発前に見ておきましょう。案内板によると、ルートの主な見どころは「①八杉神社②第六天と雑木林③しょう正がく覚いん院(横浜七福神の一つ)④横浜アリーナ」とあります。ただし、ルートの地図をよく見ると、③の正覚院は、何故(なぜ)かさんぽみちのルートに含まれていませんので省略します。今回は菊名駅を出たら、やす安やま山の尾根づたいに新横浜・鶴見川方面に向かい、新横浜駅に着いたら、大(ま)豆(め)戸(ど)菊名用水路の水路跡を通って菊名駅に戻ります。
それでは出発です。みずほ銀行菊名駅西口出張所前の横断歩道を渡り、カフェコロラドの角を曲がると早速説明板を発見。説明板のほぼ向かい側にある尾根への坂と階段を上がると、そこは静かな住宅地です。家と家との間の路地を道なりに進んでいきます。この道は大豆戸町と篠原北2丁目との境でもあります。しばらく行くと道は下り坂になり、右側の住宅地がうっ鬱そう蒼とした林に変わりました。ルートの地図では、道の左側には見どころの1つに挙げられている第六天と雑木林があるはずなのですが、それらしきものは見当たりません。代わりに目に飛び込んでくるのは新しい住宅で、またも25年という歳月の経過を思い知らされます。
坂を下りたら突き当たりを右に曲がって道なりに進みます。セブンイレブン新横浜駅東店のある十字路に出ると、ルートは前方と右方に分かれますが、まずは鶴見川を目指して直進します。新幹線の高架をくぐり、環状2号線へ歩いて行くと、新横浜第二公園の標柱横に説明板がありました。環状2号線を渡ると、すぐそこは横浜アリーナです。横浜アリーナは横浜市政100周年・開港130周年記念事業の1つとして、平成元年(1989年)にオープンしたイベントホールです。アリーナの裏を川へ向かって歩き、土手に突き当たると説明板がありました。そこを右に曲がり、すぐ1つめの角を左折すると土手へ上がる階段があります。この階段を登ると、目の前は鶴見川と鳥山川の合流点で、ここが前回引き返したポイントでもある新横浜駅前公園の端です。道は左右に分かれていますが、右は前回歩いたルートですので、今回は左へ行きます。

鶴見川と駅前公園を眺めながら土手の上を進み、鳥山大橋に着いたら、さんぽみちは鶴見川とお別れです。ここで左に曲がると、正面には新横浜駅前の円型歩道橋が見えてきます。このまま駅に行きたいところですが、ルートは途中でアリーナ通りへ左折して、横浜アリーナの正面に出ます。イベントがあるとここには黒山の人だかりが出来ます。アリーナをぐるっと一周したら、来た道を戻って新横浜駅へ向かいます。
ルートは新横浜駅で一度途切れてしまいますので、ここでセブンイレブン新横浜駅東店のあった十字路にまた戻りましょう。先程は直進したところを今度は右折します。この道の右側の歩道は、菊名池から鶴見川に向かって流れていた大豆戸菊名用水路の水路跡です。歩道を道なりに歩いて行くと、左に菊名ハイツのマンション群が見えてきます。そこから少し進むと住宅地には少し異質な感のある石橋が見えてきました。橋はかつて水路に架けられていたかみ神はし橋で、ここが八杉神社の参道入口です。八杉(やすぎ)神社は古くから大豆戸町に鎮座していた八王子神社と杉山神社の2つの神社を合併して、創立されました。子犬が寄り添う狛犬(こまいぬ)に癒やされつつ、お詣りをしたらルートに戻りましょう。
神社の近くには、国産初のタイムレコーダーを製造したアマノ株式会社があります。敷地内には資料館もあり、タイムレコーダー国産第一号機を始めとする120点余りの資料を展示しています(見学は要予約)。
アマノを過ぎ、本乗寺(ほんじょうじ)の山門前を通り過ぎると、東急菊名駅が徐々に見えてきました。駅に行く途中には、「横浜見聞伝スター☆ジャン」の中で、主人公の濱(はま)尾(お)学(まなぶ)がヴォーカル講師をしているミュージックスクール、M2 Musicがあります。入口階段前にはスター☆ジャンの写真ボードが置いてありました。そのまま東横線のホーム沿いに歩いて、菊名駅の総合案内板の前へ戻ってきたら散策終了です。サインは総合案内板1つ、説明板4つで、今回も道標はありませんでした。また、さんぽみちの3つの拠点駅の中で、新横浜駅だけは総合案内板がありません。開発で撤去されてしまったのでしょうか。情報をご存知の方はご一報下さい。
さて、さんぽみちも残り2ルートですが、この時期の散策は暑さが堪えます。汗をかいてヘトヘトになってしまったので、次回は散策をお休みして別のお話をしたいと思います。
記:林 宏美(大倉精神文化研究所職員)

 

 

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