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大倉精神文化研究所

横浜市港北区地域の研究

第27回 大倉山駅周辺のお店─大倉山はじめて物語、その9─

2018.06.15

文章の一部を参照・引用される場合は、『わがまち港北3』(『わがまち港北』出版グループ、2020年11月)を確認の上、その書誌情報を典拠として示すようお願いいたします。


 前回に続き大倉山最古のお店を探します。1926年に太尾駅(現大倉山駅)が開業しました。そうすると、駅前にぽつぽつお店が出来るようになります。戦前は、駅の東側に蕎麦屋、勉強堂(文具や菓子)、岩田屋。駅の西側に坂下屋(タバコ屋か?)、和菓子の梅月堂、伊藤理髪店などがありましたが、現存しません。
 戦中戦後、疎開等で地域の人口は増加し、駅前通りにお店が増えて、商店街が形成されていきました。駅東側のレモンロードでは、1951年に開業した御菓子司大倉山青柳が現存最古と思われます。
 駅西側のエルム通りでは1953年に開業した自転車店の石黒輪業が最も古いようです。店主さんに伺うと、当時は道路が舗装されておらず、雨が降るとよく水も出たので、店の隣に併設していた駐輪場まで自転車で来た人が、そこで長靴から革靴へ履き替えて電車に乗ったのだそうです。
 3回にわたって大倉山の古いお店を探しましたが、もっと古くからのお店をご存じでしたら教えてください。(S.H)

(2018年6月号)

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