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大倉精神文化研究所

横浜市港北区地域の研究

第3回 大倉山を回遊しよう

2016.06.15

文章の一部を参照・引用される場合は、『わがまち港北3』(『わがまち港北』出版グループ、2020年11月)を確認の上、その書誌情報を典拠として示すようお願いいたします。


 大倉山駅から東横線の線路に沿って大倉山記念館へと上る坂道を、記念館坂といいます。1946年頃に地元の青年同志会が植樹したソメイヨシノの桜並木が名物でした。しかし、樹勢が衰えたために公園入り口近くの1本を残して昨年(2015)夏に伐採され、今年(2016)の3月に、コヒガンザクラの苗木が植えられました。
 大倉山記念館から梅林脇を通って龍松院へ下る坂道が、梅見坂です。梅見坂の途中、記念館裏から分かれて左手の階段を下り、大倉山アソカ幼稚園の脇に出る坂道を、オリーブ坂といいます。記念館やエルム通りが地中海のイメージであることから名付けられました。ハイカラな名前のオリーブ坂ですが、実は鎌倉街道だったとの説があるとても古い道で、地域の古老は「けえど(街道)」と呼んでいます。
 アソカ幼稚園の前からバス通りを左へ歩くと、エルム通りとなり、その先が大倉山駅です。記念館坂、梅見坂、オリーブ坂、エルム通りをぐるりと回遊すると、大倉山の魅力がいっぱい見つかりますよ。(S.H)

(2016年6月号)

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