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大倉精神文化研究所

横浜市港北区地域の研究

第38回 太尾堤緑道の彫刻たち

2019.05.15

文章の一部を参照・引用される場合は、『わがまち港北3』(『わがまち港北』出版グループ、2020年11月)を確認の上、その書誌情報を典拠として示すようお願いいたします。


 太尾堤緑道は、太尾新道バス停の辺りを南端として、ほぼ太尾新道の西側に沿って北上し、下町会館前バス停の西側付近に至る約1.6キロもの細長い公園です。この公園は、横浜市政100周年の1989年12月に開園しました。ここには、市政100周年記念事業の1つだった横浜彫刻展(YOKOHAMA BIENNALE'89)の出品作品から、8点の野外彫刻が1990年に移設されました。
 緑道の南端には横浜市長賞を受賞した出会い、資源循環局港北事務所脇には稜線、ENEOSの向かいには波の虫、太尾南公園南側の折りたたまれたかたち、太尾小学校校東門前のプリーズ、リクエスト、太尾小学校プレハブ校舎の向かいにまかせなさい、港北高校入口信号機近くのヨコハマ・トライアングル。そして最後の一つは、横浜アリーナの正面右脇に設置された異・空間です。アリーナも市政100周年を記念して1989年にオープンしました。
 プリーズ、リクエストは、ベンチに彫刻のおじさんが座っている作品ですが、地域の子供たちは、その辺りを「おじさん公園」と呼んでいます。ステキな名前ですが、最近、このおじさんに秘密があることを知りました。その話は次回に。(S.H)

(2019年5月号)

付記1
港北区内では、第3回横浜彫刻展(YOKOHAMA BIENNALE'93)で奨励賞を受賞した4点の彫刻が、綱島にあります。

付記2
大倉山レモンロードの川崎信用金庫横の歩道には、太尾堤緑道に設置された彫刻のレプリカが設置されていますが、その経緯はよくわかりません。ご存じの方は教えてください。

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