閉じる

大倉精神文化研究所

横浜市港北区地域の研究

第40回 おじさん公園のひみつ─その2─

2019.07.15

文章の一部を参照・引用される場合は、『わがまち港北3』(『わがまち港北』出版グループ、2020年11月)を確認の上、その書誌情報を典拠として示すようお願いいたします。


 前回の続きです。11年前、太尾小学校の子供たちの間には、彫刻プリーズ、リクエストのおじさんは夕方6時になると動き出す、という噂があったそうです。当時4年生だった加藤光君はその噂を基にして映画の原作ストーリーを書いて、グランプリを受賞しました。作品の映画化に際して、林監督が「せっかくだから脚本も書いてみるかい?」と、加藤君に脚本の書き方まで教えてくれました。その時、監督から「小学生が6時じゃ遅いから」と言われて、映画では5時に動き出すという設定に変えたのだそうです。
 現在の「おじさん公園」には、彫刻の脇に滑り台などの遊具が設置されています。加藤君の記憶によると、以前はそこにタイヤの遊具があり、11年前子供たちは「タイヤ公園」と呼んでいたそうです。そして、太尾小学校の北側、港北高校入口信号機近くには、鈴木明氏制作のヨコハマ・トライアングルという作品があります。大きな黒い円筒で、3つに分かれており、中に入ると万華鏡になっています。子供たちはそこを「カガミ公園」と呼んでいたそうです。
 おじさん公園には、たくさんの秘密がありましたね。実は、太尾堤緑道にもたくさんの秘密があります。次回からは太尾堤緑道のお話です。(S.H)

(2019年7月号)

大好き!大倉山の記事一覧へ