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処世信念 第6講「臣民道」

2024.04.24

処世信念 第6講「臣民道」

大倉邦彦は、NHK東京放送局JOAKで、昭和12年3月25日から30日までの6日間、朝の修養講座「処世金言」と題する講演を行いました。放送後から反響が大きく、是非出版するようにという熱心な希望があったため、放送原稿を『処世信念』というタイトルで、昭和12年4月に千倉書房から出版しています。

本音声は、その第6回目(昭和12年3月31日)のラジオ放送を録音したSP盤レコードをデジタル化したものです。

  • 現在では不適切と思われる語彙・表記がありますが、放送された時代背景、また、講演者が故人であることを考慮し、音源はそのまま公開しています。

MP3、96kbps、17.5MB、19分12秒

臣民道.mp3

以下は『処世信念』に掲載されている「梗概テキスト」です。(旧字体は常用漢字に、歴史的仮名遣は現代仮名遣いに変換し、また適宜、句読点・改行等の追加を施しています)

修養と言っても、腹が出来て、よき社会人となるだけの事であってはならない。男は男らしく、女は女らしくという様に、矢張り日本人は日本人らしくなる事によって、はじめて修養が具体的に生きて来る。

日本民族は、神代の昔から、日本生え抜きの思想に育まれ、外来思想と雖も之に同化して来たものである。それを日本精神とか、大和魂とか、神ながらの精神とか言っているのである。之に随順する根本は、天皇の臣民であるという自覚である。換言すれば、一切は天皇に捧げ奉ったものである。自分のものではない。この捧げた心で仕事をする事が、即ち皇運扶翼の臣民道の実践である事を述べて、結論とす。

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