第40回研究所資料展/日本精神文化曼荼羅の魅力~宗教画家 井村方外の世界~
第40回研究所資料展
日本精神文化曼荼羅の魅力~宗教画家 井村方外の世界~
大倉精神文化研究所及び附属図書館は、昭和7年(1932年)4月9日に創立しました。創立者である大倉邦彦(1882.4.9~1971.7.25)は、大倉洋紙店(現新生紙パルプ株式会社)などの社長を務めた実業家です。関東大震災などにより社会情勢が混乱する中、大倉は、一人一人が日本をはじめ東西文明における精神文化を学び、心の中に信仰心に基いた正しい人生観を打ち立てなければならないと考えました。
かくして大倉は、研究所本館(現横浜市大倉山記念館)の建設に着手するとともに、宗教画家・井村方外に創立精神を図示した日本画の描画を依頼しました。これが聖徳太子を中心に9名の肖像画と四天王像を曼荼羅形式で描いた「日本精神文化曼荼羅」です。研究所の理念を知る上で欠かせない重要な資料の一つで、かつては研究所の貴賓室(現第5集会室)に掲げられ、大倉はこの絵を使って来訪者に研究所創立の理念を説明していました。現在は附属図書館の閲覧室に掲げられています。
本年「日本精神文化曼荼羅」の保存環境を整えるべく新たに展示ケースを設置し、併せて附属図書館のリニューアルを行いました。そこで本展示では、研究所が所蔵する関係資料及び絵画を通して、「日本精神文化曼荼羅」が作成されるまでの経緯とそこに込められた大倉の想い、そして作者である井村方外の人物像の一端を紹介します。
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会 期:令和元年(2019)7月31日(水)~10月19日(土)
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時 間:午前9時30分~午後4時30分
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休館日:日曜・月曜・祝日、および9/17、24,10/15
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会 場:大倉精神文化研究所附属図書館
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主 催:公益財団法人大倉精神文化研究所