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催し物

第●回大倉山講演会 「中世の名残をとどめる故郷の地名-小机、新羽、吉田を訪ねて-」

2005.12.17
平成17年度「港北の地名と文化」/4

中世の名残をとどめる故郷の地名-小机、新羽、吉田を訪ねて-

  • 講 師:相澤雅雄(郷土史研究家)
  • 日 時:平成17年(20051217日(土)

地名は、何百年という幾星霜を経て定着し、今日に伝えられた無形文化財といえます。吉田・新羽・小机といった地名も長い歴史をもつ古地名です。ちなみに小机は、鎌倉幕府が編纂した史書『吾妻鏡』にその名を見いだすことができます。さらに中世の城跡・小机城址があり、周辺には城郭地名が伝わっています。新羽は中世の僧・道興准后の紀行文集『廻国雑記』にでてくるなど江戸時代以前にすでに地名として存在していました。また吉田は御霊・神隠といった神秘的な地名があり、土地に秘められた歴史を彷彿させてくれます。また武蔵国の古社である杉山神社が祀られ、一層の興味をかきたさせてくれます。今日でもこれら土地の路傍や寺社あるいは深い谷戸を訪れてみると中世の遺物を見ることができます。今回、連綿と歴史を刻む吉田・新羽・小机といった地名を題材に、古文書・地図・絵図・地誌などを使って、それぞれの土地に刻まれた歴史をひもといてみます。

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