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催し物

第●回大倉山講演会/精神文化図書館構想と当時の図書館事情

2006.12.16
平成18年度「大倉邦彦とその時代」/5

精神文化図書館構想と当時の図書館事情

  • 講 師:竹内悊(図書館情報大学名誉教授)
  • 日 時:平成18年(20061216日(土)

1932(昭和7)年4月、大倉精神文化研究所図書館が現在地に竣工しました。大倉邦彦が多年にわたって温めていた、「図書館を作って国民の精神の力を抽出そう!」という理想の実現でした。大倉は、自らイギリス、ドイツ、フランスの図書館を視察し、国内では各分野の専門家に委嘱して精神文化の深遠さを表現する優れた本の広範な収集に努めました。そして、この建物と蔵書が共に貴重な文化財である、立派な図書館を作り上げたのです。

大正末年は、第一次大戦後の好景気の崩壊と、関東大震災の大被害によって、国民の志気が低下した時期でした。指導層の一人として大倉が対策を考えるのに不思議はありませんが、なぜ「図書館」を選んだのでしょうか? そこがこの時代の人としてユニークなところです。その答えは未だ明らかではありません。しかし、図書館とは何か、ということとつき合わせて考えることで、大倉の考え方に近づきたいと思います。

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