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催し物

第5回公開講演会(愛知大学共催)/日本人の自然観と人生

2007.07.07
第5回公開講演会(愛知大学共催)

日本人の自然観と人生

  • 講 師:黒柳孝夫(愛知大学副学長)
  • 日 時:平成19年(2007)7月7日(土)

日本人の伝統的な自然観の特徴を「日本人は自然、とくに四季の変化などに対して、きわめて繊細鋭敏な感受性をもっている。日本人は自然に対して親和的一体感をもっている」と。建築、絵画、文学、茶道、陶磁器など日本の伝統文化や美意識の多くはこの「自然との一体感」の中から生れてきたといわれています。

日本人は、一つの教義とかコンセプトとかではなく、全体的な調和の中で生きてきました。全体的にいかに自然と調和しているかです。ゆきすぎた科学万能主義や経済中心主義からいかに脱出するか。人間中心主義、人間的なエゴイズムからどうしたら自由になれるかということです。宮崎駿監督作品『となりのトトロ』では人間中心主義の大人たちには「森や巨木に棲む想像上の動物トトロは見えない」という設定になっていたことは記憶に新しい。私は自然性への回帰と宗教性の回復が21世紀日本の最も重要なテーマだと考えています。

今回の講演で西行や芭蕉などの作品をもとに、文明社会における「日本人の自然観と人生」について問いかけてみようと思います。

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