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催し物

第●回大倉山講演会/「律」の刑罰と徳川吉宗

2008.05.17
平成20年度「日本古典に親しむ」/2

「律」の刑罰と徳川吉宗

  • 講 師:高塩博(國學院大學)
  • 日 時:平成20年(2008)5月17日(土)

江戸幕府の第8代将軍徳川吉宗は、一般には"暴れん坊将軍"のあだ名をもって呼ばれていますが、実は"法律将軍"という異名をとる無類の法律好きでした。吉宗はその晩年に精力をふり注ぎ、幕府の基本法というべき「公事方御定書」上下巻を編纂し、ここに、律の刑罰に示唆を得て「敲」という名のむち打ちの刑を定めました。

「敲」はその後、全国の諸藩でも採用するところとなり、江戸時代を代表する刑罰の一つとなりました。吉宗が律の刑罰からどのようにして「敲」刑を創り出したのか、「敲」という刑罰がその時代においてどのような意味をもったのか、これらの点を考えてみようと思います。

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