閉じる

催し物

第●回大倉山講演会/儒教と日本人の信仰心-中江藤樹にみる「孝」の精神-

2012.05.19
平成24年度「日本人と信仰心」/3

儒教と日本人の信仰心-中江藤樹にみる「孝」の精神-

  • 講 師:伊香賀隆(大倉精神文化研究所客員研究員)
  • 日 時:平成24年(2012519日(土)午後2時~午後330
  • 会 場:横浜市大倉山記念館ホール
  • 定 員:80名(入場無料、予約なし当日先着順)

江戸初期の儒学者・中江藤樹(なかえとうじゅ:16081648)は、かつては「近江聖人(おうみせいじん)」として知られ、二宮尊徳などとならんで日本人に愛され、尊敬されて来た人物です。

藤樹は、27歳の時、母親への孝行をつくすために、武士の身分を捨てて故郷・小川村(滋賀県高島市安曇川(あどがわ)町)に帰ります。そこで私塾を開き、身分に分け隔てなく、人としてあるべき道を説きました。その教えは村の人々を感化し、その後、門人たちによって日本全国に伝えられ、やがて勝海舟や西郷隆盛といった幕末の志士たちにも影響を与えることになります。

その学問とは、陽明学(儒学の一派)の影響を強く受けながらも、道教・仏教・神道をも融合した独自のもので「藤樹学」とも呼ばれています。本講演では、日本の精神文化に大きな影響を与えた中江藤樹の教えを、「孝」というキーワードをもとに平易な言葉でお話しします。

講演会の記事一覧へ