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催し物

第●回大倉山講演会/水谷鉄也という彫刻家-彫塑会・東京美術学校・大倉精神文化研究所-

2013.05.18
平成25年度「岡倉天心と異文化交流」/3

水谷鉄也という彫刻家-彫塑会・東京美術学校・大倉精神文化研究所-

  • 講 師:迫内祐司(小杉放菴記念日光美術館学芸員)
  • 日 時:平成25年(2013518日(土)午後2時~午後330
  • 会 場:横浜市大倉山記念館ホール
  • 定 員:80名(入場無料、予約なし当日先着順)

大倉山記念館を訪れると、「心の間」を飾る、16体の鷲と獅子の彫刻を見上げることになります。これを制作したのが、東京美術学校教授で彫刻家の水谷鉄也(みずのやてつや:18761943)でした。近年、日本近代彫刻史の研究が進み、水谷が東京美術学校在学中、1900年の彫塑会(ちょうそかい)展に出品していたことなど、様々なことが明らかになってきました。

彫塑会は、東京美術学校在学生が中心になって企画した、日本で初めてとなる塑像(そぞう)のみの彫刻展です。岡倉天心が深く関わって創設された東京美術学校(現、東京藝術大学)は、当初彫刻科においていたのは木彫部のみであり、塑造部が設置されたのは開校から10年後の1899年のことでした。この一年後に開かれた彫塑会展は、我が国における西洋彫刻の黎明期を語る、重要な出来事だったのです。この時代を生きた水谷鉄也という彫刻家が、晩年の大作である大倉山記念館の装飾彫刻を手がけるに至るまでの道程を追っていきます。

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