大倉精神文化研究所

5月下旬公開の新着図書より、おすすめの4冊をご紹介します。

1 『有職食文化図鑑　儀礼・食材・料理・器』　八條忠基　著　（請求記号：383.8-ハ）    

「和食」につながる平安時代の「有職料理」とはどのようなものだったのか。文献史料を基に、作法、食器、そして四季により得られる豊富な食材を用いた料理についてたどる一冊。

2 『野州の麻と民俗　人と麻に育まれた暮らしと文化』　柏村祐司、篠﨑茂雄　著　（請求記号：618.2-カ）  

栃木県で生産され、かつては日本一の生産量を誇るまでになった「野州麻」。その背景にある農家の人々の努力、麻栽培の歴史、風習と信仰について知ることのできる一冊。

3 『「人は右、車は左」往来の日本史』　近江俊秀　著　（請求記号：682.1-オ）  

人が右側通行と定まる以前の交通事情や交通マナーに見る当時の日本社会、乗り物や神仏と道路の関係、道路整備と権力について。道路を利用するという視点から往来の歴史をみていく。

4 『入門日本美術史』　山本陽子　著　（請求記号：702.1-ヤ）  

日本美術史に見られる交互の波とは？作品の裏側にあるものとは？飛鳥時代に作られた仏像の姿、戦国時代に求められ描かれた屏風絵など・・・。わかりやすい解説で楽しい知識が身につく！カラー図版も多数あり！