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【新着図書より】6月上旬のおすすめ

2023.06.01
  • 新着本

6月上旬公開の新着図書より、おすすめの4冊をご紹介します。

1 『東京国立博物館 ミュージアムヒストリー150年のあゆみ』 東京国立博物館 編 (請求記号:069.6-ト)  東京国立博物館.jpg

明治5年、湯島聖堂博覧会開催を機に誕生した東京国立博物館。初期収蔵品や明治期の展示風景、関東大震災、第二次世界大戦などの難局をどのように乗り越えたか、話題を呼んだ展覧会など豊富なトピックと写真で150年のあゆみ、現在の活動の舞台裏や展示施設の特色を紹介。文化財を守り伝えることの大切さを感じながら博物館の魅力に迫ります。

2 『宗教の地政学』 島田裕巳 著 (請求記号:162-シ)  宗教の地政学.jpg

宗教はなぜ広がっていったのか。宗教は地理とどのように関係するのか。世界の5大宗教の歴史から、ロシア正教、神道、新宗教まで、宗教地図はどのように塗り替えられていったのかを具体的に読み解く。

3 『中世の裁判を読み解く』 網野善彦、笠松宏至 著 (請求記号:322.1-ア)  中世の裁判を読み解く.jpg

中世の訴訟の判決を記した「裁許状」からは、当時の法や制度はもとより、多様な人間関係や社会・生活・生業などが読み取れる。鎌倉時代の二つの裁許状を取り上げ、条文を一条ずつ読み解きながら中世世界へと誘う対談集。

4 『史料が語る年中行事の起源-伝承論・言い伝え説の虚構を衝く』 阿部泉 著 (請求記号:386.1-ア)  史料が語る年中行事の起源.jpg

我が国では四季の折々にまた人の一生の節目ごとに様々な年中行事が営まれるが、その起原は、主に民俗学の立場から「伝承にもとづく」とか「言い伝えられている」と説明されることが多い。こうした科学的な根拠のない論説に対して、本書は、確実な歴史的史料を提示して誰もが検証可能な起原論を展開した、画期的な1冊である。

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