主催 公益財団法人大倉精神文化研究所   共催 横浜市大倉山記念館


 
 
大 倉 山 講 演 会
 
 


 

 

会 場 : 大倉山記念館ホール(東急東横線大倉山駅下車、徒歩7分)
日時: 各講演の項をご覧下さい。

定員:80名(入場無料、予約なし、当日先着順) ※定員を超えた場合はご入場頂けません。

問合せ : 公益財団法人 大倉精神文化研究所 〒222-0037 横浜市港北区大倉山2-10-1
電話 045-834-663

 


 

 

平成30年3月~6月 (月1回 全4回)

 

実業家の社会貢献とその理念

 

大倉精神文化研究所を創立した大倉邦彦は、紙問屋を経営する実業家でした。大倉は、自分は何のために生きているのか、何のためにお金を儲けるのか、儲けたお金をどのように使うべきかを真剣に考えました。そのたどり着いた答えが教育事業や精神文化事業でした。大倉は、これを天から与えられた自らの使命と考え、精神文化事業を通して、社会を良くしたいと考えました。

今日、海外企業からの影響で、企業のフィランソロピー(慈善活動、社会貢献活動)やメセナ(文化支援活動)などの必要性が叫ばれていますが、日本国内にも古くから神道、儒教、仏教等の教えから派生した社会貢献活動の考えがあり、江戸時代には石門心学に代表される町人道徳も形成されていました。

近代日本の実業家の中には、国内外の思想的背景を元に、様々な社会貢献活動を展開した人物が数多くあげられます。その中には、大倉のように企業経営と社会貢献活動を分けて考えた経営者と、企業経営そのものを社会貢献と考えた経営者がいました。

今回の大倉山講演会では、企業経営で成功しただけでなく、社会貢献活動においても活躍した実業家を取り上げ、それらの人々が、いかなる社会貢献を、どのような思想、理念に基づき実践したのかを学び、その上でそれらを学ぶことの今日的課題について考えることといたしました。

このテーマによる大倉山講演会は本年で3年目を迎え、いよいよ最終年度となります。

 


 

第4回 

 

日本のロータリークラブ誕生と米山梅吉の思想

 

講 師:堀 峰生(新潟経営大学教授)

 

米山梅吉(よねやまうめきち)は、三井銀行常務取締役時代の1914年8月、雑誌『実業之日本』で「新隠居論」を発表し、その中で社会各方面の長老に向かって隠居を勧めると共に、「社会公衆の為にする所が無くては人間としての義務を十分に盡したことにはならない。」と説きました。

その3年後の1917年10月、米山は日本帝国政府特派財政経済委員会の遣米財政問題調査団の一員として渡米した際、ロータリークラブのゲストとして出席したことがきっかけでロータリークラブを知ることとなります。「新隠居論」に見られる米山の当時の日本実業界の商道徳への批判がロータリークラブの「奉仕の精神」に触発され、米山を日本のロータリークラブ創設へと動かすことになったのです。

本講演では、三井財閥の重鎮であった米山の思想形成の過程を辿り、米山が「奉仕の精神」へ傾倒していった要因を探ります。

 

日 時:平成30年6月16日(土) 14時~15時30分 (開場は13時40分)

会 場:大倉山記念館 ホール(東急東横線大倉山駅下車、徒歩7分)
定  員:80名(入場無料、予約なし、当日先着順) ※定員を超えた場合はご入場頂けません。

 


第1回  終了しました。

 

大倉山記念館創建のこころざし―大倉邦彦の社会貢献活動―

 

講 師:平井 誠二(当財団研究所長)


横浜市大倉山記念館は、昭和7年(1932)に大倉精神文化研究所の本館として建設された建物です。施主は、紙問屋大倉洋紙店の社長大倉邦彦。精神文化研究所には、最初から図書館が併設されていました。大倉は、教育機関として富士見幼稚園、農村工芸学院、浄牧女子工芸学院などを創設し、後に東洋大学の学長も務めました。

それら全ての活動に共通している大倉邦彦の志(こころざし)は、心の教育によって人材を育成し社会に貢献することでした。大倉はこれをライフワーク(使命事業)と考え、精神文化事業と名付けて、自身の財産とその生涯を精神文化事業に捧げました。

大倉邦彦が精神文化事業をライフワークと考えた背景は、何だったのでしょうか。邦彦に影響を与えた大倉家の経営理念や、大倉洋紙店初代社長大倉孫兵衛、二代目社長で養父の大倉文二の社会貢献活動、さらには邦彦の影響を受けた人たちについても見ていきます。

 

日  時:平成30年3月17日(土) 14時~15時30分 (開場は13時40分)

会 場:大倉山記念館ホール(東急東横線大倉山駅下車、徒歩7分)
定  員:80名(入場無料、予約なし、当日先着順) ※定員を超えた場合はご入場頂けません。

 

 

第2回  終了しました。

 

近代の漢学と社会貢献活動-渋沢栄一と三島中洲の交流から-

 

講 師:町 泉寿郎(二松學舎大學教授)

 

日本資本主義の父と称される渋沢栄一(1840~1931)が遺した長くかつ幅広い足跡は、金融・経済等の実業のみならず、社会福祉・労使協調・民間外交・儒教普及などの社会公共事業にも広がっています。尊攘運動に挺身しながらも一橋慶喜に仕えて渡欧することになった渋沢は、一旦は明治政府に出仕しますが、間もなく下野して実業で成功を収めます。そして古稀(こき)を機に一線を退き、論語と算盤の両立を目指す「道徳経済合一説」を唱道しています。

本講演では、渋沢のこの主張に影響を与えた漢学者の三島中洲(みしまちゅうしゅう)の「義利合一論」や、帰一協会(きいつきょうかい)・斯文会(しぶんかい)などの儒教普及に関する事績を中心に取り上げて、渋沢栄一が行なった社会貢献活動の特色を明らかにします。余裕があれば、東京養育院の安達憲忠(あだちけんちゅう)、日中交流事業の白岩龍平(しらいわりゅうへい)などにも言及します。

 

日 時平成30年4月21日(土) 14時~15時30分 (開場は13時40分)

会 場:大倉山記念館ホール(東急東横線大倉山駅下車、徒歩7分)
定  員:80名(入場無料、予約なし、当日先着順) ※定員を超えた場合はご入場頂けません。

 

 

第3回 終了しました。

 

森村市左衛門陶磁器事業と社会貢献

講 師:四宮 正親(関東学院大学教授)

 

森村市左衛門(もりむらいちざえもん)は、ノリタケカンパニーリミテド、日本ガイシ、日本特殊陶業、大倉陶園、森村商事、TOTOを擁する森村グループの原点に位置する企業家です。1876(明治9)年、37歳の時に森村組を設立し、数年のうちにアメリカにも拠点を置いて陶磁器の輸出を手掛け、1890年頃には、わが国陶磁器輸出額の30%を占める企業に成長させました。1904年(明治37)には、愛知県に日本陶器合名会社(現、ノリタケカンパニーリミテド)を設立し、陶磁器の自社製造に乗り出します。

森村は、陶磁器事業以外にも、製紙、紡績、生糸、造船、生命保険、製糖など多様な業界に深く関与しました。その一方で、1914年(大正3)に森村豊明会を設けて、社会貢献活動を推進しています。

本講演では、森村の企業家活動と社会貢献活動について紹介します。

 

日 時:平成30年5月19日(土) 14時~15時30分 (開場は13時40分)

会 場:大倉山記念館 ホール(東急東横線大倉山駅下車、徒歩7分)
定  員:80名(入場無料、予約なし、当日先着順) ※定員を超えた場合はご入場頂けません。

 

 

平成28年度と平成29年度も「実業家の社会貢献活動とその理念」を総合テーマに連続講演会を開催いたしました。

過去の大倉山講演会